[Report] IVLP ALUMNI FOR THE BRIGHT FUTURE SOCIETY AT EXPO 2025
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2025/2/16(日)第2回「持続可能な農業」
第2回オンラインセッション〜IVLP ALUMNI FOR THE BRIGHT FUTURE SOCIETY AT EXPO 〜
北は北海道、南は沖縄まで70名を超える米国国務省人物交流プログラムのアラムナイと未来世代の高校生大学生が共に学ぶExpo教育プログラムの第2回目。
今回は『持続可能な農業』をテーマに、小規模有機農家の眞木凌氏、JAC-US副代表で環境・労働安全法規制研究員のニブリング・野村ニイナさんをゲストスピーカーにお迎えしました。お二人はStudy of the U.S. Institute for Student Leaders (SUSI)で共にアメリカに派遣された同窓生。SUSIは大学生リーダー育成のプログラムのため、お二人の高校時代や大学在籍時のお話を参加者の学生さんたちも興味津々で聞いていました。
前半のプレゼンテーションでは、「あなたは何のために働きますか?」という問いでスタート。育てる人と食べる人を近づけて考えるagroecologyという観点から、日米の有機農業の現状や、なぜ有機農業なのか?を手書きのオリジナルスライドを使って丁寧にそして情熱的に伝えていただきました。
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後半は今回もアラムナイ・学生混合でグループに分かれてディスカッション。
・「 野菜の一生とつきあう、虫も食べるほどおいしい野菜、というワードがとても印象的でした」
・「自分が思っていた以上の農家の方々の苦労を知って、本当にリスペクトすべきだし、若者の関心をもっと集めないといけないと思った」
・「“有機農家の方は環境への影響とか、農業の循環のことを考えて野菜を作っている。なので自分は社会の循環に貢献したいと思いました”という生徒の一人の言葉が印象に残りました」
・「前回のセッションでのお言葉『start small』にならい、まずは自分の周りから変えていこうと思いました。」
・「私は、将来NPOと企業をつなげる循環型ビジネスを作りたい。今後周りを巻き込んで農業に若者が必ず触れる社会へとしていきたい。」
…
今回も活発な意見交換が行われ質疑応答の時間も足りず、会が終わった後に残ってたくさんの質問をしてくれる学生さんもいました。
“We don’t inherit the earth from our ancestors; we borrow it from our children.”
「私たちは先祖から地球を受け継ぐのではなく、子供たちから借りているのです。」
全てが循環していると感じながら生きていくと、きっと世の中は違って見えてくるはずです。さて、次回はどんな学びが待っているでしょうか?今から楽しみです!
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第2回「持続可能な農業」 ゲストスピーカー
眞木凌氏(小規模有機農家)
玉川大学農学部卒業後、栃木県にあるアジア農村指導者養成専門学校(アジア学院)で学生としてアジア・アフリカの学生と共に有機農業・人に仕える指導者論などを学ぶ。同学院で養豚部門の職員として勤めた後、2023年3月から小規模有機農家として新規就農をする。地域資源を用いた持続的な農業の実践を行っている。育児にも奮闘中。
ニブリング・野村ニイナ(Enhesa 環境・労働安全法規制研究員)
Niina Nomura Nibling is an Environmental Health and Safety (EHS) and Sustainability Legal Researcher at Enhesa, a global research institute dedicated to helping businesses foster an environmentally responsible and sustainable future. With a background in nonprofit work, Niina has also served as a project consultant for Boldly Go Philanthropy, where she helps philanthropists drive social impact in areas such as maternal and infant health and education. In addition, she is the Vice Program Director for the Japan Alumni Community of the U.S. Exchange Program (JAC-US), where she facilitates knowledge-sharing, networking, and community engagement opportunities for U.S. Government program alumni.