[report] 【No.3】For the Bright Future Society ~Empowered by IVLP Alumni at EXPO 2025 レポート

2025/3/16(日)第3回「コミュニティ&モビリティ」

北は北海道、南は沖縄まで70名を超える米国国務省人物交流プログラムのアラムナイと未来世代の高校生大学生が共に学ぶExpo教育プログラムの第3回目。最後のオンライン・セッションは「未来のモビリティとその可能性、潜在的な問題点」をテーマに、多摩大学准教授でELSI研究センター⻑の樋笠尭⼠さん、JAC-USコアメンバーの中川智皓さんをゲストスピーカーにお迎えしました。

講義冒頭では、お二人からなぜこの分野を研究しようと思ったのか、そのきっかけや動機付けについて学生時代の様子を交えてお話がありました。

講義の内容では、お二人の研究対象である様々な乗り物の技術的な側面についてお話していただいたほか、その乗り物を実務運用させていく上での様々な問題点等についてお話いただき、参加者は、近未来的な情景に胸を躍らせながらも、技術的な問題だけでなく、倫理的、法的な問題についても深く考える機会となりました。

後半は今回もアラムナイ・学生混合でグループに分かれてディスカッションを実施。

・今後登場するさまざまな乗り物について、どのようなルールを作るべきか、どの乗り物を優先すべきかといった複雑な問題を知ることができ、大変参考になった。
・このプレゼンテーションによって、参加者は近未来の具体的なビジョンを描き、そこにどのようなポジティブな可能性と潜在的な問題が存在するのかを知ることができた。
・実際、コミュニティによって個人のスペースが違ったり、倫理的な問題があったりと課題は非常に多いので、コミュニティごとにルールを決めて、それをどのように実行していくかを考える必要があると思いました。

といった声が上がりました。

そして、講義終了後には、全3回のオンライン・セッションの集大成としてポスター作成を行って頂くべく、ポスターグループ(全13グループ)が発表されました!

対面セッションまで2ヶ月、参加者はどのようにチームワークを高め、ポスターをまとめ上げていくのか、楽しみです!

第3回「コミュニティ&モビリティ」 ゲストスピーカー

樋笠尭⼠氏(多摩大学経営情報学部准教授 ELSI研究センター⻑)

多摩大学 経営情報学部 准教授、他⒨大学ELSI研究センター長、博士(法学)号取得。専門は、刑法で、自動運転と法・倫理の研究に従事。内閣府SIP第3期スマートモビリティプラットフォームの構築・開発責任者(多摩大学)、ISO/TC241ではISO39003に関して、expertとして国際指針策定に貢献。JSTの「混在交通」プロジェクト※研究代表者。
※JST RISTEX RInCA 混在交通の占有・優先度についてのELSIの実践的整理と対応方針の創出、 JPMJRS24J2

中川智皓(大阪公立大学 工学研究科 准教授 -IVLP Alumna)

大阪公立大学 工学研究科 准教授、内閣府 上席科学技術政策フェロー。専門は、機械力学。パーソナルモビリティ・ビークルと人とのインタラクションに関する研究などを行なう。東京大学で博士(工学)号を取得後、大阪府立大学で助教、准教授、University of California, Berkeley, Visiting Scholar を経て、現職。JSTの「混在交通」プロジェクト※共同研究者。
また、一般社団法人パーラメンタリーディベート人財育成教会(PDA)を設立し、学校教育における即興型英語ディベートの推進活動も行なっている。寝屋川市教育委員。