[Report] JAC-US × Ishinomaki 未来を拓く
jac-us staff
JAC-US × Ishinomaki 未来を拓く 〜私たちが守れる命とリスクマネジメント〜
2024/2/23（金）～24（土）の2日間、宮城県石巻市でJAC-US初の宿泊研修が開催されました。さまざま立場、地域の方々が集まり、ともに学んでいきました。このレポートでは、研修の様子、参加者の皆さんの感想などをレポートしていきます。ここにいらっしゃらない皆さんにも雰囲気を届けられますように。
JAC-US × Ishinomaki 研修① 石巻南浜津波復興記念公園周辺 ARアプリを活用した南浜・門脇ツアー
今回の研修リードであるNakaさんのガイドのもと、3.11メモリアルネットワークが提供するARアプリを活用して、震災前と震災後のまちの様子を見てきました。震災前後の違いが一目に分かり、被害の大きさが分かりました。
JAC-US × Ishinomaki 研修② 震災遺構門脇小伝承館見学
津波、そして津波火災の被害を受けた門脇小。歴史ある小学校で多くの児童や先生が過ごした校舎。被害を受けたそのままに残された姿を目の当たりにすると、これまでメディア等で見た時とは比べものにならないほどの衝撃が、心を打ちました。
JAC-US × Ishinomaki 研修③ 米日をつなぐTOMODACHIイニシアチブ
1日目最後のプログラムは、東日本大震災後の日本の復興支援から生まれた日米のパートナーシップTOMODACHIイニシアチブについて。Keynote Speakersとして、宇多田 カオル さん、JAC-USコアメンバーの朝倉 愛以、TOMODACHIアラムナイ代表として髙橋 倫平 さんをお招きし、講演をいただきました。倫平さんから語られた「被災者なのに被災者じゃない」という言葉に考えさせられる人が多くいました。
TOMODACHIイニシアチブとは、東日本大震災後の日本の復興支援から生まれ、教育、文化交流、リーダーシップといったプログラムを通して、日米の次世代のリーダーの育成を目指す米日カウンシルと在日米国大使館が主導する官民パートナーシップで、日本国政府の支援も受けています。日米関係の強化に深く関わり、互いの文化や国を理解し、より協調的で繁栄した世界への貢献と、そうした世界での成功に必要な、世界中で通用する技能と国際 的な視点を備えた日米の若いリーダーである「TOMODACHI 世代」の育成を目指しています。（公式HPより）
JAC-US × Ishinomaki 研修④ 大川伝承の会の語り部 鈴木 典行さんによる講演
2日目（2/24）は震災遺構として残された大川小学校訪問から始まりました。東日本大震災において、全校児童108名のうち74名、教員10名が亡くなった大川小。校庭の前にはすぐ山があり、逃げようと思えばすぐにだって逃げられた場所。守れるはずだった大切な命がどうして犠牲になったのか。その日何があったのか。そして、今を生きる私たちがすべきことは何なのか。大川伝承の会語り部 鈴木 典行 さんに語っていただきながら巡りました。何度も何度も、涙が溢れてきます。
大川伝承の会 定期語り部ガイド
小さな命の意味を考える会 http://311chiisanainochi.org/?page_id=4568
大川伝承の会リーフレット http://311chiisanainochi.org/?page_id=4568
JAC-US × Ishinomaki 研修⑤ ワークショップ「あなたなら、どうする？」＆クロージング
2日間を締めくくる最後のプログラムは、ともに学んできた参加者同士の対話を通して、これまでの思いとこれからへのアクションをまとめるワークショップ。石巻市で過ごした２日間。短い時間だったかもしれませんが、ともに見て、聞いて、過ごしたからこそ共有できる思いがあり、話せる空気がありました。さて、「あなたなら、どうする？」。この一番大切な問いへの答えをそれぞれが宣言しました。
最後にいしのまき元気いちばに行き、それぞれ石巻のお土産ショッピングを楽しんで、本研修の石巻市での全行程が終了しました！
JAC-US × Ishinomaki COMPLETED!
参加者のみなさま、いしのまき元気いちばで最後に皆さんを送り出した時、バスの中から手を振ってくださる姿を見て、「やってよかった」と感じることができました。至らぬ点もあったかもしれませんが、ご参加いただき、ともに考え、学んでくださりありがとうございました。今回繋がったアラムナイの絆、どうかこれからも繋いで、より進化させていけたらと思います。
今後ともJAC-USをよろしくお願いします。
